94マイルは何キロ?Mlb中継の球速換算と大谷翔平の衝撃データ
打球速度や投球軌道をミリ秒単位で追跡する高精度トラッキングシステム「スタットキャスト」のデータは、同じ94マイルでも投球の質によって全く異なる物理現象が起きている事実を浮き彫りにする。
大谷翔平にとって、94マイルはフォーシームの速度ではない。彼がカウントを追い込んでから投じる「魔球」スプリットのスピードだ。150km/h超の球速を保ったまま、打者の手元で急激に垂直落下する。この速度帯で鋭く落ちるボールは、バッターの脳が直球と誤認したままスイングを誘発し、空振りを量産する凶器となる。
一方、ベテランのダルビッシュ有が見せる94マイルは、打者の芯を外すカッターやツーシームに宿る。打者の手元で小さく鋭く曲がる94マイルの高速変化球は、バットをへし折り、凡打の山を築く。ストレートとしての94マイルは標準的でも、変化球として投じられる94マイルは打者にとって悪夢以外の何物でもない。
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