南青山の象徴フロムファーストビル解体の真相と現在の姿を徹底追跡
フロムファーストビルを語る上で欠かせないのが、日本建築界に革新をもたらした山下和正の建築思想です。早稲田大学大学院を修了後、日建設計工務や海外の設計事務所を経て独立した山下和正氏は、ポストモダニズムの黎明期において独創的な空間表現を次々と発表しました。その中でも建築家・山下和正の代表作として世界的に知られているのが、このフロムファーストビル(FROM 1st)です。
フロムファーストビルの歴史は、南青山の街の変遷そのものと直結しています。1970年代前半までのみゆき通りは、まだ閑静な住宅や小規模な商店が点在する比較的落ち着いた通りでした。しかし1975年に本ビルが誕生したことで、当時のトップデザイナーやクリエイターがこぞってアトリエやブティックを構えるようになり、一躍東京を代表する最先端ファッションの発信地へと変貌を遂げました。
山下氏が目指したのは、単に商品を陳列する箱としての商業ビルではなく、「都市の中に街路を引き込む」ことでした。ビル内部を通り抜けられるオープンスペースや中庭を設けることで、通行人が自然と引き込まれる仕掛けを構築。この先駆的な設計アプローチこそが、その後の南青山のみゆき通りにおける建築のあり方に決定的な影響を与えました。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/kddvgmxq/3070021/