戴帽式とは何だったのか?消えゆく儀式の真実と看護教育のいま
伝統的な式典を完全に無く滅してしまうのではなく、現代に即した新たなセレモニーへと昇華させる動きも定着している。キャップの授与を取りやめ、学生一人ひとりが自ら考えた看護観を発表する宣誓式や、医師教育でも導入されている「ホワイトコート・セレモニー(白衣授与式)」への移行がその代表例だ。
真新しい白衣に腕を通し、これから受け持つ患者への責任を胸に刻む。そこには装飾的なキャップはなくとも、これから始まる過酷な実習へと挑む凛とした空気が満ちている。形骸化した様式美に縛られることなく、実利と倫理教育を両立させるアプローチが、現代の教育現場におけるスタンダードとなりつつある。
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