差別用語「ちゃんころ」の真実|なぜ放送禁止なのか語源と歴史を検証
日清戦争から日露戦争、そして日中戦争・太平洋戦争期に至るまで、当時の日本社会には近隣アジア諸国に対する排他的な優越感が醸成されていました。国家的な軍国主義の昂揚とともに、敵対国を蔑む呼称が銃後の民間にも急速に拡散していきます。
当時、公的な文書などで用いられた「支那(しな)」という呼称自体も、次第に差別的文意を伴うようになっていきましたが、「ちゃんころ」はそれ以上に粗野で直接的な敵意・悪意をぶつける街頭スラングとして機能しました。戦前の不良少年の隠語や軍隊内の暴言としても多用され、相手の人格そのものを貶めるニュアンスが強大化していったのです。
戦後の昭和中期に至るまで、一部の映画や大衆小説、任侠物などで当時の時代背景をリアルに描写する目的で用いられたこともありましたが、それは作中の世相を写す例外に過ぎません。言葉が背負う背景には、苛烈な戦争体験と植民地支配の歴史が生々しく刻まれているのです。
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