慰安婦像はなぜ世界で増えるのか?ベルリン撤去論争と日韓合意の現在
慰安婦像の存在は、日韓の二国間関係において単なる感情論を超えた法的・外交的な問題を投げかけています。
特にソウルの日本大使館前や釜山の日本総領事館前に設置されている像について、日本政府は「外交関係に関するウィーン条約第22条(公館の安寧の妨害や威厳の侵害を防止する義務)」に違反していると強く抗議しています。外国公館の目の前に、その国を非難するモニュメントを常設することは国際法上の義務違反にあたるという論理です。
近年、日米韓の安全保障協力を重視する尹錫悦大統領の主導により、徴用工問題の解決策提示など日韓関係は改善の軌道に乗りました。しかし、韓国内の少女像問題については、野党や世論の反発を警戒して抜本的な撤去・移転に踏み切れない状況が続いています。
像という「視覚的にわかりやすい対立のシンボル」が公共空間に残り続ける限り、両国の国民感情が完全に融和することは難しく、将来の政権交代によって再び火種が再燃するリスクを常に内包しています。
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