『かぐや姫の物語』御門の顎はなぜ尖る?作画崩壊説の真相と高畑勲の演出

『かぐや姫の物語』御門の顎はなぜ尖る?作画崩壊説の真相と高畑勲の演出の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。

熱心なアニメファンやCGクリエイターによって行われた画像解析によると、御門の横顔におけるあごの頂点角度は約35度から45度前後という極めて鋭角な数値を記録しています。一般的なスタジオジブリ作品の男性キャラクターと比較すると、その異質さは際立っています。

『もののけ姫』のアシタカや『天空の城ラピュタ』のパズーなど、従来のジブリヒーローは親しみやすさや誠実さを感じさせる丸みと骨太さを兼ね備えたフェイスラインで描かれてきました。対して御門の輪郭は、流れるような筆のストロークを活かした水墨画調のタッチでありながら、あご先だけが幾何学的な鋭さを持っています。

この造形は、平安時代の『鳥獣人物戯画』や『伴大納言絵巻』に見られる古典画のデフォルメ手法を現代アニメーションに昇華させた結果でもあります。当時の貴族絵巻に描かれた「引き目鉤鼻」の様式を忠実に再現しつつ、劇的な感情表現に合わせて骨格を大胆に歪める田辺修氏の卓越したデッサン力が、あの唯一無二のシルエットを生み出しました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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