高橋まつりさん彼氏の証言と残された言葉―電通事件の深層に迫る
高橋まつりさんが日常の苦悩を吐露していた場所のひとつが、X (旧Twitter) などのソーシャルメディアだった。「1日20時間以上会社にいると、何のために生きているのか分からなくなる」「体も心もズタズタだ」といった投稿は、リアルタイムで追い詰められていく彼女の悲痛な叫びそのものであった。
その背後で、もっとも親しい存在であった交際相手に対しては、さらに具体的で切迫したSOSが送られていた。深夜を過ぎても終わらない業務、連日のように続く叱責、眠ることすら許されないプレッシャー。彼女は彼氏に対して、業務の厳しさだけでなく「自分が壊れていく恐怖」を率直に打ち明けていたとされる。弱音を吐くことを許されなかったエリート企業の中で、恋人は唯一、素の自分をさらけ出し、助けを求めることができる防波堤だった。
だが、その支えすらも飲み込むほど、当時の業務負荷は圧倒的だった。睡眠時間は1日わずか数時間に削られ、正常な判断力を奪われていく過程が、残された通信履歴から痛々しいほどに伝わってくる。
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