野いちごと木苺の違いとは?食べられる種類と見分け方・毒草の真相
野外で赤い実を採取する際、最も警戒すべきは「野いちごに似た危険な毒草」との誤認です。特に山野や藪の中には、一口で重篤な臓器不全を引き起こす猛毒植物が存在します。
代表的な猛毒植物がドクウツギ(毒空木)です。日本三大有毒植物の一つに数えられ、初夏から夏にかけて緑色から赤色、やがて紫黒色へと変化する果実をつけます。甘みがあるため誤食事故が起きやすく、コリアミルチンなどの猛毒成分により痙攣や呼吸停止を招きます。
危険な毒草と安全な野いちごを峻別するための決定打は、以下の3点です。
① 果実の表面構造(集合果であるか)
食べられるキイチゴ属は、小さな球状の粒々が寄り集まった「集合果(ラズベリー型)」です。対してドクウツギやヒヨドリジョウゴ、テンナンショウなどの有毒植物の実表面は、つるりとした単一の液果(トマトやサクランボのような滑らかな球体)であることがほとんどです。
② 果実の脱落構造
キイチゴ属の実は、熟すと芯(花托)からすっぽり外れて中空のお椀状になります。ヘタや果軸に実の中心部までガッチリと結合したままの赤い実は、木苺ではありません。
③ 茎のトゲと葉の形状
キイチゴ属の多くは茎や葉柄に細かなトゲを持ち、葉の縁にギザギザ(鋸歯)が存在します。トゲのない滑らかなツル性植物に垂れ下がるツヤツヤした赤い実には絶対に触れてはなりません。
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