咬筋の起始・停止と支配神経を徹底解説!咀嚼筋の覚え方とエラ張り対策
咬筋の主作用は、言うまでもなく下顎の挙上(口を閉じる運動)です。人間の咬合力は成人男性で約60〜70kg、無意識の強い食いしばり時には100kgを超える負荷がかかることもあり、そのパワーの大部分を咬筋が担っています。
筋線維のベクトルに注目すると、より深い理解が得られます。浅部は斜め後方に走っているため「下顎の前方移動(前方位)」を補助し、垂直に走る深部は「下顎の後方移動(復位)」をわずかにサポートします。この2層の絶妙な連動によって、下顎は単なる上下運動だけでなく、前後左右への滑らかなすり潰し運動(側方運動)を可能にしているわけです。
食事の咀嚼はもちろんのこと、重い荷物を持ち上げるときやスポーツで瞬発力を発揮する際にも咬筋は強く収縮し、頭部と体幹の安定性を支えるキーストーンとして機能しています。
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