デスノートの伝説・渋井丸拓男の死因と夜神月が実験台に選んだ真実
音原田九郎の死はテレビ越しの出来事でしたが、シブタクの死は月の目の前で起きた生々しい事故でした。ノートの威力を完全に証明した直後、月は歓喜したわけではありません。むしろ、人間として耐え難い恐怖と重圧に襲われていました。
帰宅後の月は、自室のベッドで激しい手の震えや吐き気に苦しみ、食事も喉を通らないほどの精神的ショックを受けています。どんなに素行が悪かろうと、シブタクは死刑判決を受けた重罪人ではありません。月自身も「自分は人を二人殺した」「普通の人間ならここでノートを捨てる」と自覚し、自らの犯した罪の重さに激しく葛藤していました。
しかし、ここで引き返せば、自分は単なる「連続殺人犯」として一生罪の意識に怯え続けなければなりません。その精神の崩壊を防ぐため、月が出した自己防衛の結論が「自分は選ばれた存在であり、世界を正しく導く新世界の神にならなければならない」という狂気の自己正当化でした。
シブタクを殺した事実を正当化する必要があったからこそ、月は後戻りのできない大量虐殺の道へと突き進むことになったのです。
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