イタリアンパセリ水耕栽培の失敗を防ぐ!100均自作と室内収穫の極意
双葉が開き、本葉が1〜2枚展開した段階から、培地の水分を真水から「完全肥料溶液」へと切り替えます。水耕栽培において市販の土耕用液肥を使ってはいけません。土壌中の微生物による分解作用が存在しない水耕栽培では、植物が直ちに吸収できるキレート化された無機養分が必須となります。
園芸現場や実証研究において最も推奨されるのが、水耕栽培専用液体肥料の定番であるハイポニカです。ハイポニカはA液とB液の2液混合タイプとなっており、濃縮状態で混合すると沈殿・結晶化してしまうリン酸とカルシウムを分離保管することで、植物に必要な多量要素から微量要素までを完璧なバランスで供給します。幼苗期は規定の標準濃度(500倍希釈)よりも薄い1000倍希釈から開始し、本葉が3〜4枚に茂った定植期以降に標準の500倍希釈へと移行するのが葉や根を傷めない黄金比です。
あわせて徹底すべきが、カビ対策と根腐れの予防です。スポンジ表面が常に過剰な水浸し状態にあると、空気中のカビ胞子が付着して白い綿状のカビや黒カビが発生します。これを防ぐには、スポンジの底面だけが溶液に接し、上面は空気に触れて適度に乾いている状態を作ります。
さらに、根が成長して容器の下部へと伸びてきたら、液肥の水位を根の全長の半分から3分の2程度まで下げる管理へ移行します。根の上部を意図的に空気中に露出させる「気根(きこん)」のスペースを確保することにより、水中の溶存酸素に頼らずとも大気中からダイレクトに酸素を取り込めるようになり、高温期であっても根腐れの発生確率をゼロ近くまで抑制できます。溶液の交換頻度は、春秋は1週間に1回、水温が上がり雑菌が繁殖しやすい夏場は4〜5日に1回を目安に全量交換を行い、新鮮な酸素と養分を補給してください。
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