マグマと溶岩の違いとは?境界線・温度・岩石の真相を徹底解説
マグマと溶岩を区別する最大の基準は、物質が存在する「場所」です。地球の内部、具体的には地下数十キロメートルから数百キロメートルの上部マントルや地殻深部で岩石が高温によってドロドロに融解した液体物質を「マグマ」と呼びます。このマグマが上昇し、「地下と地表の境界」を越えて火口から外へ噴出した瞬間に、呼び名が「溶岩」へと切り替わります。
「単に場所が変わっただけではないか」と思われがちですが、物質としての状態にも大きな変化が起きています。地下数キロメートルのマグマだまりに蓄えられているマグマには、高圧によって水蒸気、二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などの火山ガス成分が大量に溶け込んでいます。炭酸飲料のキャップを閉めた状態をイメージするとわかりやすいでしょう。
しかし、マグマが上昇して地表に到達すると、周囲の圧力が一気に下がり、溶け込んでいたガス成分が気泡となって大気中へ激しく放出されます(脱ガス現象)。つまり、「溶岩=マグマから火山ガス成分が抜けた残りの融解物(およびそれが冷え固まったもの)」という化学的・物理的な違いが生じているのです。
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