蟻の戸渡りで滑落する人が続出…命懸けの真相と安全に渡る唯一の方法
SNSや登山コミュニティ(ヤマレコ、YAMAP等)に投稿された通過者の一次情報や手記を分析すると、現場でしか体感できない生々しい心理状態が浮かび上がってきます。
「取り付きまでは『いざとなったら四つん這いで行ける』と高をくくっていたが、いざナイフリッジの先端に立つと、視界全体が谷底に吸い込まれそうになり、膝がガクガクと震えて一歩も出せなくなった」「後続の登山者がいたためプレッシャーを感じ、焦って跨ぎ進んだが、途中で風が強まり泣きそうになった」といった告白は枚挙にいとまがありません。
また、蟻の戸渡りに至る前段階である「胸突岩」や「五十間長壁」などの鎖場で、すでに前腕の筋肉を使い果たしている登山者が目立ちます。登山の身体力学において、腕力に頼った鎖登りを続けると「前腕のパンプ(筋肉の硬直と握力低下)」が発生します。限界を迎えた状態で蟻の戸渡りに突入してしまうことが、恐怖感を増大させ、冷静な判断を狂わせる背景となっています。
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