渋沢栄一の大河ドラマ青天を衝け!吉沢亮が魅せた新時代の偉人像
本作が多くの視聴者を惹きつけた最大の要因は、資本主義の芽生えとひとりの人間の成長を圧倒的な熱量で交差させた脚本の巧みさにある。農民として生まれた渋沢栄一が、尊王攘夷の志士となり、やがて倒幕を目指す側から一転して幕臣へ、さらには明治新政府の官僚を経て実業家へと変身を遂げていく物語は、まさに事実は小説より奇なりを地で行く展開だ。
単なる成功譚にとどまらず、道義を重んじる「論語と算盤」の理念がどのように形成されたのかを丹念に掘り起こした点も秀逸だった。激動の時代にあって利益追求のみに走らず、人々の幸せと社会全体の繁栄を追求した栄一の姿勢は、混迷する現代社会を生きる私たちにとっても力強い道標となっている。
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