無料通行の裏で何が?伊良部大橋の観光規制と絶景裏ルートを追う
なぜこれほど壮大な橋の通行料金が、開通以来一貫して「無料」のまま維持されているのか。その根底には、当時の沖縄県知事であった仲井眞弘多氏らが推進した離島間の格差是正政策が存在する。かつて伊良部島と宮古島を結ぶ移動手段は定期船に限られており、時化による運休が相次ぐなど、医療や生活物資の供給面で深刻な課題を抱えていた。基本的人権とも言える「移動の自由」を保障し、地域インフラとしての公平性を最優先した結果が、全国的にも類を見ない無料化の断行だった。
しかし、利便性の向上は諸刃の剣となった。過熱する観光需要に伴い、宮古島市役所や地元警察は安全確保のための対策を本格化させている。特に問題視されているのが、橋の最高地点付近で車を止め、写真撮影に興じる観光客の危険行為だ。2026年に入り、宮古島市役所は監視カメラの増設と巡回警備の強化を実施。橋上での全面駐車禁止の徹底を図るとともに、環境保全を目的とした新たな観光ガイドラインの運用を開始した。
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