渡辺貞夫の名曲5選!93歳の巨匠が今も愛され続ける驚愕の理由

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渡辺貞夫という名前を語る上で、1978年にリリースされた「カリフォルニア・シャワー」の存在を外すことはできません。当時、資生堂の男性向け化粧品「ブラバス」のテレビCM曲として起用され、渡辺本人が真っ青な青空の下でサックスを構えて爽やかに微笑む姿は、日本中の視聴者に鮮烈なインパクトを与えました。それまで「難解で煙の立ち込める地下のジャズ喫茶で聴くもの」と見なされがちだったジャズのイメージを、太陽光が降り注ぐ西海岸のリゾート空間へと一気に解き放ったのです。

本作のレコーディングは、米国ロサンゼルスにて実施されました。リー・リトナー(ギター)、チャック・レイニー(ベース)、ハーヴィー・メイソン(ドラムス)、デイヴ・グルーシン(キーボード)といった、当時のアメリカ音楽界を代表する最高峰のスタジオミュージシャンが顔を揃えています。特番インタビューや自著『ぼく自身のためのジャズ』などの回想録において渡辺自身が「スタジオに入った瞬間、彼らのビートの太さと明るさに胸が躍り、ただ無心でサックスを吹くだけで最高のグルーヴが生まれた」と語っている通り、現地の陽光とミュージシャン同士の熱気がダイレクトに封じ込められています。

当時のオリコンLPチャートでジャズ作品としては異例の最高2位を記録し、累計売上は数十万枚を突破。シングル盤もヒットチャートを駆け上がり、渡辺貞夫の名はジャズファンのみならず、老若男女を問わない国民的アイコンへと昇華しました。日本企業が海外志向を強め、都市生活者が洗練されたアメリカンライフスタイルに憧れを抱いていた時代精神とも見事にシンクロした、歴史的マスターピースです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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