ユーミン『ひこうき雲』に宿る生と死の真相|実話モデルと名曲誕生の軌跡
日本の音楽シーンに革命を起こしたアルバム『ひこうき雲』は、1973年11月20日に東芝EMI(現・ユニバーサルミュージック)よりリリースされました(同名シングル盤は同年11月5日に先行発売)。当時のフォークソング全盛期において、彼女の音楽は既存のジャンルの枠組みを軽々と打ち破るものでした。
制作の舵を取ったのは、アルファレコードの創業者であり名プロデューサーの村井邦彦氏。そしてバックトラックの演奏を担当したのが、日本のロック・ポップス界の黎明期を支えた伝説のバンド「キャラメル・ママ」(のちにティン・パン・アレイへ改称)でした。
- ベース:細野晴臣
- ギター:鈴木茂
- ドラムス:林立夫
- キーボード:松任谷正隆(のちにユーミンの夫となる音楽プロデューサー)
当時まだ10代だった荒井由実のデモテープを聴いたミュージシャンたちは、そのコード感覚とメロディラインの先進性に息を呑んだと証言しています。クラシック音楽の素養とプロコル・ハルムなどの洋楽ロックからの影響が融合した楽曲に、キャラメル・ママの卓越したグルーヴとアンサンブルが注ぎ込まれ、日本初の本格的なシンガーソングライター・アルバムが完成しました。
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