地球を揺るがしたタンボラ山の大噴火。現代に潜む再来のリスクとは

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「夏のない年」のもたらした暗雲と長雨は、予期せぬ形で人類の文化史にも深い足跡を刻んだ。スイスのレマン湖畔に滞在していた18歳のメアリー・シェリーは、異常気象による薄暗い室内で怪談の創作に没頭。こうして誕生したのが、不朽の名作『フランケンシュタイン』である。火山の落とした影が、ゴシックホラーという新たな文学ジャンルを覚醒させたのだ。

この歴史的な創作秘話と彼女の波乱に満ちた半生は、映画『メアリーの総て』でも美しくも切なく描かれている。気候変動が個人の精神や芸術にどのような影を落としたのか。スクリーンに映し出されるどんよりとした空の質感は、地球の反対側で起きた火山大噴火がもたらしたリアルな気配を現代の私たちに伝えている。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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