お雛様の飾り方は関西で左右逆?京雛の伝統と2026年の並べ方
ひな祭りで最も象徴的な疑問が、最上段に鎮座する親王飾りの男雛と女雛の並び順です。一般的に全国放送のテレビ番組や東京の大型商業施設でよく見かける光景では、向かって左に男雛、向かって右に女雛が置かれています。しかし、京都を中心とする近畿圏の旧家や老舗の店頭に足を運ぶと、正反対に向かって右に男雛、向かって左に女雛が配置されている光景を目にします。
この並びの違いは、作られた人形の様式である京雛と関東雛の違いに直結しています。節句人形業界の専門家や人形の東玉などの資料によると、平安時代の内裏(御所)における天皇と皇后の着座位置を忠実に再現しているのが関西の「京雛」であり、昭和以降に全国へ広く普及したのが「関東雛」のスタイルです。
注意したいのは、立ち位置を語る際の「視点」の混同です。神前や宮廷の儀礼では、座っている本人(帝)から見た左右を基準にします。つまり、関西の飾り方では、男雛自身の視点から見ると「自分から見て左側(向かって右)」に座っており、女雛は「自分から見て右側(向かって左)」に着席しています。これが後述する日本の伝統的な宮廷序列の根幹に関わっています。
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