十二誘導心電図の電極位置と貼り方|波形の乱れを防ぐ判読の手順に関する深掘り記事を速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。
心電図判読の土台となるのは、四肢誘導と胸部誘導がそれぞれ「心臓のどの壁を、どの角度から眺めているか」という幾何学的な位置関係の把握です。標準12誘導は、前額断(上下・左右)を観察する6本の四肢誘導(Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ, aVR, aVL, aVF)と、水平断(前後・左右)を観察する6本の胸部誘導(V1〜V6)で構成されています。
誘導の種類電極装着部位・観察方向正常波形の基準値(紙送り25mm/s)臨床的意義・編集部の視点四肢誘導(下壁)
Ⅱ, Ⅲ, aVF左下肢方向から心臓底面を見上げる誘導群P波幅:0.06〜0.10秒
PQ時間:0.12〜0.20秒(3〜5コマ)右冠動脈(RCA)病変による下壁心筋梗塞や房室ブロックの検出に最重要。四肢誘導(高位側壁)
Ⅰ, aVL左上肢方向から左室高位側壁を見下ろす誘導群QRS幅:0.06〜0.10秒(2.5コマ以内)
電気軸:-30°〜+90°が正常範囲左回旋枝(LCX)病変や左軸偏位の評価、下壁梗塞時の対側性変化(鏡面像)確認に必須。胸部誘導(中隔・前壁)
V1, V2, V3, V4胸骨右縁〜心尖部(前胸部)から心室中隔・前壁を観察V1のrS型からV5に向けてR波が増高
移行帯:通常V3〜V4付近左前下行枝(LAD)閉塞による広範前壁中隔梗塞の検出部位。電極の上下ズレが波形を歪めやすい。胸部誘導(側壁)
V5, V6左側胸部から左室外側壁を観察ST部分:基線と同レベル(±0.1mV以内)
QTc時間:0.44〜0.46秒以下左室肥大の判定基準(Sokolow-Lyon基準:V1のS波+V5のR波 ≧ 3.5mV)において中核を担う。