睡眠薬の長期服用に潜むリスクとは?安全な減薬と最新の解決策
長年、不眠症治療の主流であり続けたのがベンゾジアゼピン受容体作動薬である。脳内のGABA受容体に作用して神経の興奮を抑え、強固な催眠・鎮静効果をもたらすメカニズムを持つ。だが、この強力な作用こそが裏目に出る。精神医学の知見が示す通り、脳は急速に薬剤の刺激になじみ、受容体の感度を低下させてしまうからだ。
結果として生じるのが耐性の形成である。以前と同じ用量では十分な入眠効果が得られなくなり、処方量が増加する。さらに、服薬を突如中断した際に起こる反跳性不眠や、強い不安感、せん妄といった離脱症状は極めて強烈だ。離脱の苦しみから逃れるために再び薬を手に取る——この負のスパイラルが、長期化を決定づける要因となっている。
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