The Boom「風になりたい」誕生秘話と今なお愛され続ける理由

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『風になりたい』がシングルとして世に放たれたのは1995年3月24日。前年の1994年に発表された通算6枚目のオリジナルアルバム『極東サンバ』からのリカットシングルとしてリリースされた経緯を持つ。

当時、バンドは1993年に大ヒットを記録した「島唄」で日本レコード大賞を受賞し、沖縄音楽の要素を取り入れた先駆者として揺るぎない地位を築いていた。しかし、ボーカルの宮沢和史は安住することなく、次なる表現の活路を南米ブラジルの音楽へと求めた。自ら現地リオデジャネイロへと足を運び、カーニバルの熱気やストリートで演奏されるサンバの生々しいグルーヴに直に触れた体験が、新たな創作の引き金となる。

「ブラジルのサンバを単に真似るのではなく、日本人の言葉とメロディで胸を張って鳴らせるサンバを作りたい」――宮沢のそんな熱烈な探求心から生み出されたのが本作だった。カバーや既存の洋楽の焼き直しではなく、完全なオリジナル楽曲として「日本のサンバ」を打ち立てた瞬間だった。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

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