メジャーに危険球退場はない?日米ルールの決定的な違いと真相

メジャーに危険球退場はない?日米ルールの決定的な違いと真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

メジャーリーグを語る上で避けて通れないのが、成文化されていない掟である「アンリトゥン・ルール(不文律)」に基づく報復死球の存在です。相手投手が自軍のスター選手に危険な死球を当てた場合、自軍の投手は相手の主力打者へ死球を当てて「お返し」をしなければならないという、古くからの悪習とも呼べる掟が存在してきました。

かつての名投手たちの自著や手記でも、「チームメイトを守るためには、自らが退場や出場停止のリスクを背負ってでもぶつけ返さなければ、クラブハウスでの信頼を完全に失う」といった生々しい葛藤が赤裸々に告白されています。この自警団的なメンタリティこそが、MLBにおける故意死球(ビーンボール)を生み出し続けてきた構造的要因です。

歴史上、数々の大乱闘(ベンチ清掃=Bench-clearing brawl)もこの報復死球を契機に勃発してきました。ただし、不文律の中にも厳格な「掟」が存在します。

  1. 絶対に頭部や顔面を狙ってはならない(選手生命を奪う行為はご法度)。
  2. 当てる部位は臀部(お尻)や太もも、背中の肉厚な部分に限定する。
  3. 変化球ではなく、スピードをわずかに落としたストレートで当てる。

これらの一線を越えて頭部付近へ投げ込んだ場合、それは「正当な報復」ではなく「卑劣な暴力」とみなされ、相手チーム全員がベンチを飛び出して大乱闘へと発展することになります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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