実写版『銀魂』柳楽優弥の土方十四郎が「神再現」と絶賛された真因
柳楽優弥の演技力が最も際立ったトピックとして外せないのが、映画第2作『銀魂2 掟は破るために刃を通す』で描かれた、妖刀の呪いによって生まれるヘタレオタク人格「トッシー」の怪演です。クールで冷酷な真選組副長から一転、内股でアニメグッズを抱え、震え声でオタク特有の早口を繰り出す豹変ぶりは、劇場に大きな笑いと衝撃をもたらしました。
メガホンを取った福田雄一監督は、柳楽を起用した理由について「カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を獲得した圧倒的な演技力と、コメディに対するストイックな瞬発力を兼ね備えている」と語っています。撮影現場では、福田監督から繰り出される容赦ないアドリブ要求に対し、柳楽は一切の照れを捨てて全力で応えました。アイドルオタクとしての奇矯なステップや、白目を剥いて苦悶する表情筋のコントロールなど、肉体を極限まで駆使したパフォーマンスは福田組の共演者陣をも唸らせたといいます。
特筆すべきは、トッシーという極端なギャグパートを演じながらも、土方十四郎本来の「内なる誇り」が消えていない点です。人格が激しく入れ替わる葛藤のシーンでは、声のピッチと目線の鋭さを瞬時に切り替える高度な技術を見せ、単なるパロディ劇に終わらせない重層的なドラマを成立させました。
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