「ラ・カンパネラ」なぜ心揺さぶる?超絶技巧の難易度と名演の真相を解剖

「ラ・カンパネラ」なぜ心揺さぶる?超絶技巧の難易度と名演の真相を解剖について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

名曲を深く味わう上で欠かせないのが、誕生の原点となった19世紀前半の劇的なドラマです。ラ・カンパネラの意味(イタリア語)は「小さな鐘」を指します。原曲はイタリアの鬼才ニコロ・パガニーニが作曲したパガニーニ ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7の第3楽章「ラ・カンパネラ」です。独奏ヴァイオリンがオーケストラの鐘(小鐘)と掛け合う鮮烈なロンド形式の楽章でした。

1831年3月、パリでパガニーニの演奏会に立ち会った弱冠19歳のフランツ・リストは、人間業とは思えない超絶技巧と悪魔的なカリスマ性に衝撃を受けます。「私はピアノのパガニーニになる」と誓ったリストは、猛烈な練習を経てパガニーニの楽曲をピアノ独奏へと移植する試みを始めました。

リストは1838年に初期稿である『パガニーニによる超絶技巧練習曲 S.140』を発表したものの、あまりの難解さに自身以外の演奏が事実上不可能という事態に陥りました。その後、推敲を重ねて1851年に完成させた決定版が、今日世界中で演奏されているリスト パガニーニによる大練習曲 S.141の第3曲「ラ・カンパネラ」です。過度な装飾が整理され、洗練されたピアニズムと鐘の余韻が完璧な調和を遂げた瞬間でした。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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