ソニックブームの正体とは?音速の衝撃波と爆音の仕組みを徹底解明

ソニックブームの正体とは?音速の衝撃波と爆音の仕組みを徹底解明に関する主要な事実を分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。

航空機などが大気中を移動するとき、機体は前方の空気を押し分けながら進みます。この押し分けられた空気の乱れは、通常であれば「音波(音速)」として四方八方に波紋のように伝わっていきます。しかし、航空機の飛行速度が音速(1気圧・気温15℃の条件でおよそ時速約1,225km、秒速約340m)に達すると、空気の逃げ場が失われる物理現象が発生します。

機体自体が自らの発する音波と同じ、あるいはそれ以上のスピードで前進するため、前方に押し出された空気の圧力波が逃げ切れずに重なり合い、機首や翼の先端で極めて高圧な空気の壁、すなわち衝撃波(ショックウェーブ)へと変化します。これが航空力学において「音速の壁(マッハの壁)」と呼ばれる圧力の境界線です。

超音速で突き進む機体の周りには、機首を頂点とした円錐状の衝撃波面(マッハコーン)が形成されます。このマッハコーンが地上に到達した際、大気圧の急激な上昇(圧縮)と急激な下降(減圧)が人間の鼓膜を強烈に刺激します。これが地上で観測されるソニックブームの爆音の正体です。一般的に、機首部分で発生する急激な圧縮波(正圧)と、機尾を通過した後の復元波(負圧)によって圧力が急激に変化するため、地上ではわずか0.1秒ほどの間隔で「ド、ドン」と2回連続して爆音が響く特徴的な「N型波」を描きます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

タグ: https://3tex.com/fuji-mangaka/3511000/