治水の意味とは?利水との違いや命を守る流域治水の最前線

治水の意味とは?利水との違いや命を守る流域治水の最前線の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

治水とは、洪水や高潮、津波などの水害を防ぎ、川の氾濫から人命や農地、都市機能を守るための一連の工作や対策を意味します。古くは古代文明の誕生期から国家統治の最重要課題と位置づけられ、安全な国土を維持するための根幹となってきました。

治水とセットで語られることが多い概念が「利水(りすい)」です。治水と利水の違いを一言で表すなら、治水が「安全(防災・減災)」を目的とするのに対し、利水は「活用(利用・開発)」を目的としています。利水は、農業用水、工業用水、水道水、水力発電などに河川の水を利用する事業全般を指します。大雨時に水を速やかに海へ流したい治水と、渇水に備えて水を蓄えておきたい利水は、ダムの運用管理などにおいて時に相反する関係を持ちます。

さらに広い視野を持つ言葉として治山治水の意味も押さえておく必要があります。治山(ちさん)とは、森林の手入れや砂防堰堤の整備によって山崩れを防ぎ、水源を涵養する施策です。山が荒れれば土砂が川に流出して川底を浅くし、下流での水害リスクを跳ね上げます。「山を治めることこそが川を治める第一歩」という考え方に基づき、治山と治水は一体となって日本の国土保全を支えています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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