死刑囚が壁の向こうで手に入れた「愛」の正体——木嶋佳苗と面会室の男たちが織りなす闇の全貌
面会室の壁は厚い。声はマイクを通さなければ届かない。触れ合うことすら許されないその空間で、木嶋死刑囚は男たちの心を掌握していった。最初に彼女と獄中結婚を果たした男性は、支援者として彼女を支え続けた人物だった。なぜ、婚活サークルで複数の男性を死に追いやったとされる人物に、再び身を捧げる者が現れるのか。
理由は、彼女が放つ圧倒的な「受容の幻影」にある。彼女は相手のプライドを巧みにくすぐり、自分こそが理解者であると信じ込ませる天性の才能を持っていた。手紙には、相手を甘やかす細やかな言葉と、拘置所生活の過酷さを匂わせる健気さが同居していた。面会に訪れた男たちは、アクリル板の向こうにいる恐怖の殺人犯ではなく、守るべき「悲劇のヒロイン」を見出してしまうのだ。
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