駿台模試の過去問Pdf無料の真相|違法流出の罠と公式演習ルートをプロが解説
なぜ模試の過去問をWeb上で配布する行為がこれほど問題視されるのでしょうか。そこには、予備校が作成する模試問題に内在する「二重の著作権構造」が存在します。
第一に、模試の設問自体が駿台予備校の講師陣が心血を注いで作成した「創作的著作物」です。問題文の組み立て、難易度の調整、洗練された解説文に至るまで予備校の知的財産であり、これを無断でスキャンしてネット上に公開する行為は、著作権法第21条(複製権)および第23条(公衆送信権)の明確な侵害に該当します。
第二の見落とされがちな盲点が、国語の現代文や英語の長文読解、小論文などで引用されている「原典著作者の権利」です。駿台予備校は模試を作成・実施する際、作家、学者、海外の出版社など原著作者と厳正な契約を結び、許諾料を支払った上で模試受験者に限って問題文を提示しています。ネット上への無断アップロードは、予備校のみならず国内外の原著者に対する権利侵害を引き起こす重大な違法行為です。
「個人で勉強するためにダウンロードするだけなら私的使用(著作権法第30条)で無罪なのでは」と考える受験生も少なくありません。しかし、著作権法が改正された現在、違法にアップロードされた有償の著作物であることを知りながらダウンロードする行為自体も私的使用の範囲外とされ、違法性の評価を受ける対象となっています。将来を左右する大学入試の直前期に、知的好奇心や安易さから法的なトラブルに巻き込まれるリスクは、あまりに不合理と言わざるを得ません。
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