エレキギター弦高調整の完全ガイド!劇的に弾きやすくなる黄金基準値と手順
ネット上の掲示板やSNS動画では「弦高は低ければ低いほど神セッティング」「弦をベタベタに下げて速弾き特化にしよう」といった過激な論調が散見されます。しかし、現場のクラフトマンたちは口を揃えて「極端な低弦高化は楽器本来の表現力を殺す諸刃の剣である」と警鐘を鳴らしています。
なぜエレキギターの弦高を下げすぎてはいけないのか。音響物理の観点からその理由は明確です。弦は弾かれた瞬間、円形や楕円形を描いて立体的に振動します。弦高を限界まで下げると、振動幅の端が常に隣接するフレットに接触し続け、倍音成分が削ぎ落とされて音がペラペラに痩せてしまうのです。
さらに深刻なのがチョーキング時の「音詰まり(チョークアウト)」です。指板には横方向に丸み(指板アール / ラディアス)がついています。弦高を下げすぎた状態で1弦や2弦を1音半チョーキングすると、持ち上げられた弦が指板中央の高いフレット頂点に接触し、サステインが「ピタッ」と途切れてしまいます。「アンプを通さずに生音で弾いてビビっていないから大丈夫」という思い込みも危険です。実際にはピッキングのアタック音が濁り、アンプからの出音でダイナミクスが著しく損なわれているケースが後を絶ちません。
生音でほんのわずかにシャリッとフレットに触れる程度であれば、アンプ出力時にはマスクされて問題ないこともあります。しかし、アンプから出ているサステインが不自然に短くなったり、音の立ち上がりが潰れている場合は、明らかに「下げすぎ」のサインです。操作性と音響特性のバランスを冷静に見極める眼差しが求められます。
タグ:
https://edugrew.academy/wiragrvf/9179310/