『うる星やつら』最終回の真相|あたるが「好き」と言わない理由と結末
最終盤、業を煮やしたラムは、あたるへの未練を断ち切るために「地球人すべての記憶からラムの存在を消し去るキノコ」の胞子を散布しようとします。あたるの頭上に巨大な記憶喪失装置が迫る極限状態の中、ルパの宇宙船の尖塔から落下しながらも、あたるはラムの角を掴もうと宙を舞います。
その激闘の最中、あたるの衣服のポケットから偶然こぼれ落ちたのが、かつて抜け落ちたラムの角でした。あたるは周囲に隠しながら、ラムの体の一部である角を肌身離さず大切に持ち歩いていたのです。この客観的事実を目撃した瞬間、ラムは言葉による確認がいかに無意味であったかを悟ります。あたるは言葉で愛を語らない代わりに、行動そのものでラムへの執着と愛情を証明し続けていたからです。
ラムが胞子の起動を自ら解除したことで、あたるはラムの角を掴み、鬼ごっこはあたるの勝利で幕を閉じます。安堵の中で交わされたラストのやり取りは、漫画史に刻まれる名セリフとなりました。
「あたしのこと、好き?」「いまわの際に、いってやる」「…一生かけて、いわせたるっちゃ!」
「いまわの際(死ぬ瞬間)に言ってやる」というあたるの返答は、一見すると憎まれ口に聞こえます。しかしその実態は、「お前が息を引き取るその瞬間まで、俺はお前のそばを絶対に離れない」という生涯を賭けたプロポーズに他なりません。これに対してラムが満面の笑みで返す言葉によって、二人の関係は「永遠に終わらない追走劇」へと昇華されたのです。
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