渡辺謙の息子・渡辺大の実母は誰?南果歩との違いと壮絶な家族史
渡辺大さんと実母・由美子さんの歩みを語るうえで避けて通れないのが、1989年から始まった渡辺家の未曾有の危機です。
当時、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で国民的スターとなった渡辺謙氏を突然の悲劇が襲いました。映画初主演作『天と地と』のカナダロケ中に急性骨髄性白血病を発症し、降板を余儀なくされたのです。生存率が極めて厳しいとされた病魔との闘いの中で、妻であった由美子さんは精神的に追い詰められ、ある新興宗教団体(釈尊会などと報道)へ救いを求めるようになりました。
渡辺謙氏の病状が奇跡的な回復を見せる一方、由美子さんの宗教への傾倒はエスカレートしていきました。お布施や教団幹部への資金提供のために、親族のみならず渡辺大さんや杏さんが通っていた名門私立学校のPTA仲間、保護者、知人関係者ら約50名から多額の借金を重ねていたことが後に発覚します。その総額は元金だけで約2億円、利息を含めると4億5,000万円規模に達していたと公判資料や当時の報道で明かされています。
事態を重く見た渡辺謙氏は2002年に離婚調停を申し立てますが不成立に終わり、離婚訴訟へと発展。法廷闘争の中で由美子さん側は借金の使途について「夫の病気平癒の祈祷料や女性問題の解決金だった」と主張し、著名女優らの実名を挙げて渡辺謙氏の不貞行為を告発するなど、裁判は前代未聞の泥沼劇となりました。しかし2005年3月、東京高裁は「多額の借金を作り家庭を破綻させた主たる責任は妻側にある」として、渡辺謙氏側の勝訴となる離婚判決を下しました。
自宅は差し押さえられ、経済的に困窮した子どもたち。長女の杏さんは高校中退を選んで自ら働き、母の借金返済を支援したという壮絶なエピソードは有名ですが、長男の渡辺大さんもまた、この両親の激しい対立の狭間で激動の青春期を過ごすことになったのです。