庭木を枯らす危険な新芽「ひこばえ」とは?原因と剪定法を徹底解説
Q1:ひこばえは絶対に切らなければいけませんか?残しても良い例外はありますか?
A1:原則として一本立ち(単幹)で楽しむ樹木や接ぎ木苗の場合は、主木の健康を保つために即座に切除するのが鉄則です。ただし、シマトネリコやハイノキなどのように「株立ち」の柔らかな樹形を楽しみたい場合や、主木が老木となり数年以内に幹を交代させたい「主幹更新」を行う場合に限り、最も勢いの良い一本だけを残して育てることがあります。
Q2:切っても切っても同じ場所からひこばえが生えてきます。根本的な対策はありますか?
A2:地表の高さで刈り取っていることが再発の最大原因です。スコップで根元の土を掘り、幹や太い根との接合部(基部)から皮ごと剥ぎ取るように切除してください。切除後に切り口へ癒合剤を塗り、周囲をバークチップなどで厚めにマルチングして日光を遮断すると、潜伏芽の発芽を大幅に抑制できます。また、主木が根詰まりや強剪定によるストレスを抱えていることが多いため、土壌改良を行うことも根本治療になります。
Q3:バラの根元から太くて立派なシュートが出てきました。これも切るべきひこばえですか?
A3:発生している位置を注意深く確認してください。接ぎ木のコブ(クラウン)より上から生えているものは、将来の主軸枝となる極めて貴重な「ベーサルシュート」であり、絶対に切ってはいけません。一方、接ぎ木のコブより下、または地中から生えている芽は、台木であるノイバラの芽(台木芽)です。こちらはバラ本体の養分を奪い尽くすため、土を掘って付け根から完全にえぐり取る必要があります。
Q4:ひこばえを放置すると、どのくらいの期間で主木に悪影響が出ますか?
A4:樹種や環境によりますが、春から初夏にかけての生育旺盛な時期であれば、わずか2〜3ヶ月放置しただけでもひこばえは1メートル近く急成長します。半年から1年放置すると主木の頂部が枯れ下がり始め、特に接ぎ木の果樹などでは2〜3年で主木が完全に枯死して品種が退化してしまうケースも珍しくありません。