高齢者の食欲不振は病気のサイン?放置のリスクと受診目安・最新の改善策
食事摂取量の低下が数日から数週間にわたって続いた場合、高齢者の生体組織には若年層とは比較にならないスピードで崩壊が進みます。厚生労働省が警鐘を鳴らす高齢者の低栄養リスクは、単なる体重減少にとどまらず、骨格筋が急速に失われる「サルコペニア」や、心身の活力が衰弱する「フレイル」を瞬く間に進行させます。
血清アルブミン値の低下やタンパク質不足は、血管の浸透圧バランスを崩して下肢の浮腫を引き起こすだけでなく、免疫グロブリンの合成を阻害して感染症への抵抗力を奪います。さらに、下肢の筋肉量が落ちることで転倒・大腿骨頸部骨折のリスクが跳ね上がり、そのまま寝たきり状態へ移行してしまう例は後を絶ちません。
以下は、在宅および介護施設で指標とされる「体重・摂取量の変化と危険度判定」の客観データです。
日本老年医学会などの指針でも示されている通り、高齢期においては「少しふくよか(BMI 22〜25)」な体格のほうが死亡リスクが低いとされています。それゆえに、1か月で元の体重から5%以上落ちる現象(体重50kgの方であれば2.5kgの減少)は、医学的に極めて危険なサインと認識しなければなりません。
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