生まれたての赤ちゃんは想像と違う?助産師が明かす真実と育児の全貌
抱っこしている最中やベッドに置いた瞬間、大きな物音やわずかな振動に反応して赤ちゃんが両手をパッと広げ、何かに抱きつくように腕を縮める動作を見せることがあります。これが代表的なモロー反射と原始反射の仕組みです。
原始反射とは、大脳皮質が未発達な新生児期に、脳幹や脊髄のレベルで無意識に生じる生得的な運動反応です。人間が過酷な自然界で生き残るために進化の過程で獲得した神経学的プログラムであり、日本小児科学会のガイドラインでも中枢神経系の健全な発達を測る重要指標と位置づけられています。
新生児期に確認できる主な原始反射には、以下のような生体反応があります。
- 吸啜(きゅうてつ)反射・探索反射:唇や頬に触れたものに顔を向け、口に含んで強く吸いつく反応。目が見えない状態でも母乳を飲むための本能です。
- 把握(はあく)反射:手のひらや足の裏に指を当てると、大人の体重を支えられるほど強く握りしめる反射。
- モロー反射:頭の位置が急に変わったり大きな音がしたりした際に、両腕を広げて抱きつく動作。落下を防ぎ、母親にしがみつくための名残とされています。
- バビンスキー反射:足の裏の外側を踵から爪先へこすると、親指が背屈し他の指が扇状に開く反射。中枢神経系の成熟とともに生後1〜2年で消失します。
モロー反射は生後3〜4ヶ月頃までに自然と消失し、自分の意志で手を動かす随意運動へと移行します。睡眠中に自らのモロー反射の衝撃で目を覚まして泣いてしまう場合は、おくるみで適度に適度な圧迫感を持たせて包むことで、胎内にいたときのような安心感を与えられます。
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