昭和の妖怪・岸信介の正体とは?A級戦犯からの電撃復権と激動の裏面史
岸信介の政治的影響力は、その驚異的な「血脈」によって現代へと直接つながっています。山口県熊毛郡田布施町の造り酒屋・佐藤家に生まれた岸(旧姓・佐藤)は、優秀さを見込まれて中学時代に父の生家である岸家へ養子に入りました。
岸信介の実の弟が、後に7年8か月に及ぶ長期政権を築き、沖縄返還を実現してノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相です。実兄の佐藤市郎も海軍中将まで上り詰めたエリートであり、「佐藤三兄弟」は近代日本を代表する名門一族として知られます。「政権の岸、人事の佐藤」と評され、兄の剛腕と弟の緻密な調整力は好対照を成していました。
さらに岸の長女・洋子は、外務大臣を務め首相候補と目された安倍晋太郎に嫁ぎます。その次男として生まれたのが、憲政史上最長の通算在職日数を記録した安倍晋三元首相です。安倍晋三が掲げた「戦後レジームからの脱却」や「集団的自衛権の行使容認」「憲法改正」といった国家観は、祖父・岸信介が果たせなかった政治的悲願を色濃く受け継いだものでした。
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