クレーン付き「ガット船」とは?仕組みや船員の年収・最新相場を解剖

クレーン付き「ガット船」とは?仕組みや船員の年収・最新相場を解剖の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

港湾や河口付近で特異なシルエットを放つ「ガット船」の正式名称は、一般に「クレーン付き土砂運搬船」または「自航式グラブクレーン付き貨物船」と呼ばれます。その最大の特徴は、船体上に配備されたガットクレーンとグラブバケットの組み合わせにあります。

船体の中央から前部にかけて巨大な箱型のホールド(船倉)が設けられており、その上部または前後に旋回式のヘビーデューティークレーンを配置。クレーンの先端には、二枚貝のように開閉して土砂を一気に掴み取る大型のグラブバケット(把持器)が吊り下げられています。このガット船の仕組みにより、陸側にクレーンやベルトコンベアなどの揚程設備が一切整備されていない未開拓の浅瀬や離島の仮設岸壁であっても、船単独で積込み・荷揚げ作業を完結させることが可能です。

語源については諸説あるものの、海運業界では英語の「Gut(内臓をえぐり出すような動作)」や、掴み取る器具である「グラブ(Grab)」が日本沿岸の海運現場で訛って定着したという説が有力視されています。船体は重量物である鉱物・土石を容赦なく積み込むため、通常の貨物船よりも船底や側壁の鋼板が極めて強固に設計されている点も構造上の大きな特徴です。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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