愛犬の便にらせん菌?下痢の原因と人への感染リスク・治療法を徹底解説
動物病院の糞便塗抹検査において、顕微鏡下で特有のらせん状・カモメの翼状・S字状に素早く運動する細菌が確認された際、総称して「らせん菌」と呼ばれます。犬の消化管から検出されるらせん菌には、主にカンピロバクター(Campylobacter spp.)やヘリコバクター(Helicobacter spp.)、あるいはスピロヘータ類が含まれます。
特に下部消化管で悪さを働く代表格がカンピロバクターです。これは健康な成犬の腸内にも少数存在しているケースがありますが、普段は善玉菌優位の腸内フローラによって増殖が抑えられています。しかし、仔犬期の発育過程、環境変化によるストレス、他のウイルス感染や寄生虫との混合感染などをきっかけに爆発的に増殖し、腸粘膜を刺激して病原性を発揮します。
一方、胃粘膜を中心に生息するヘリコバクターは、主に嘔吐や胃炎の引き金となることで知られています。便中にらせん菌が確認された場合、それが単なる通過菌なのか、現在起きている消化器症状の直接的な起因菌なのかを臨床症状と照らし合わせて見極めることが重要です。
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