藤原啓治が演じた最後のひろし映画は?声優交代の真相と魂の名言
2016年8月3日、所属事務所のAIR AGENCYおよびテレビ朝日公式より発表された「藤原啓治さんの病気療養に伴う一時休養」。この一報は、アニメファンのみならず一般のニュース番組でも大々的に報じられ、日本中に大きな衝撃を与えました。当初は病名が伏せられていましたが、後に食道がんであったことが報じられています。
放送スケジュールの逼迫するなか、急遽代役・後任として白羽の矢が立ったのが、洋画吹き替えやアニメ界の第一線で活躍し、藤原さんと同世代の盟友でもあった森川智之さんでした。2016年8月26日放送のテレビシリーズ(第906話)から森川さんによるひろしが登場し、翌2017年公開の映画第25作『襲来!! 宇宙人シリリ』が、森川さんにとって劇場版での初登板となりました。
業界関係者の証言によると、森川さんへの打診は極めて異例の緊急措置でした。森川さんは後に自身のブログやテレビ特番の対談において、当時の心境を「啓治が命を削って育ててきた国民的キャラクターの椅子を汚すわけにはいかない。あいつが戻ってくるまでの間、絶対にこの場所を守り抜くという覚悟だけでマイクの前に立った」と述懐しています。
声質を過剰に真似るのではなく、藤原さんが確立した「ひろしの背中」「だらしなさと父親としての頼もしさの同居」という本質を徹底的に研究し、呼吸や間の取り方を藤原ひろしに寄せていくという、極限のリスペクトを持ったアプローチが取られたのです。
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