モズのはやにえはなぜ起きる?串刺しの理由と最新研究で判明した真実

モズのはやにえはなぜ起きる?串刺しの理由と最新研究で判明した真実とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

秋から初冬にかけての里山や都市公園を歩いていると、突如として視界に飛び込んでくるグロテスクな光景があります。ピラカンサの棘や針金、モミジの枝先に、干からびたトノサマバッタやアマガエル、あるいはカナヘビが貫かれている姿です。博物館の特別展や地域ニュースでも「まるで串職人のような手際」と紹介されるこの現象こそが、百舌鳥の早贄(速贄)と呼ばれる現象です。

漢字表記における「百舌鳥(鵙)」は、ウグイスやホオジロなど様々な鳥の鳴き真似を巧みにこなす「百の舌を持つ鳥」という特徴に由来します。一方、「早贄(はやにえ)」という言葉は、その年に初めて収穫された農作物や捕獲した獲物を神前や朝廷に奉納する古代日本の儀礼「初贄(はつにえ)」や「早贄」に見立てられたことに端を発します。秋の早い時期に捧げられた生贄のように見えたことから、この名が定着しました。

古くは『日本書紀』の仁徳天皇の条にもモズの記述が見られるほど、日本人にとって馴染み深い鳥でありながら、その串刺し行為は長年「残虐な見せしめ」「神への供物」といった民俗学的伝承や憶測の域を出ませんでした。獲物の種類はカエルやバッタといった昆虫・両生類にとどまらず、ネズミなどの小型哺乳類や小鳥にまで及ぶことが、各地の野鳥愛好家やフィールドワーカーによって確認されています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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