ゼラニウムの挿し木完全攻略!枯れる原因と失敗を防ぐ発根の極意
園芸相談の現場や植物コミュニティで最も多く寄せられる悩みが、「挿し木をして数日から1週間で、茎の根元が真っ黒になってドロドロに溶けてしまった」という現象です。このトラブルの背景には、ゼラニウム特有の植物生理が深く関係しています。
ゼラニウムの茎は水分やデンプンを豊富に蓄える海綿状の構造になっています。通常の草花であれば、切り取った直後に水揚げを行い、細胞の緊張を保つのがセオリーです。しかしゼラニウムの場合、切り口から出る樹液や豊富な水分が、土中や水中のリゾクトニア菌やピシウム菌などの腐敗菌にとって絶好の温床となります。切り口の細胞が修復されないまま過剰な水分に晒されると、導管から菌が侵入して組織を破壊し、いわゆる「黒腐病」のような状態を引き起こすのです。
さらに見落とされがちなのが、挿し穂についた余分な葉や花芽の放置です。まだ根がない状態の挿し穂は、茎の中に蓄えられたわずかな水分だけで生命活動を維持しなければなりません。花や蕾が付いたままだったり、大きな葉が何枚も残っていたりすると、蒸散作用によって水分が一気に奪われ、しおれて発根する体力が奪われてしまいます。
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