長山洋子『じょんから女節』三味線立ち弾きに秘めた覚悟と真実
楽曲の根底に流れているのは、青森の厳しい風土で育まれた民謡の最高峰『津軽じょんから節』に対する底知れぬリスペクトだ。即興演奏を旨とし、弾き手の技量と感情が剥き出しになるそのルーツを、現代のポピュラー音楽へいかに落とし込むか。制作を手掛けたビクターエンタテインメントのスタッフ陣にとっても、社運を賭けた大きな挑戦であった。
当時のレコーディング現場では、生楽器の鳴りと電子音のバランスについて連日議論が交わされたという。民謡特有の泥臭さを消さず、それでいて洗練されたメジャー感を持たせる。長山の卓越した節回しと三味線の生々しいアタック音を最前線に配置するミックスが決まった時、スタッフ全員が勝利を確信した。
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