海風を切り裂く2万8000人の足音——2026年「横浜マラソン」最前線、首都高を駆ける都市型レースの進化と熱狂
本大会最大のハイライトにして最大の難所が、首都高速神奈川5号大黒線から湾岸線へと続く約10キロの高速道路区間だ。普段は車しか通らない防音壁に囲まれた空間は、視界が開ける解放感と同時に、特有のアンジュレーション(起伏)と路面の傾斜がランナーの脚力を削っていく。
さらに見落とせないのが、海から吹きつける横風と、アスファルトから照り返す日差し。日陰が少ないこのゾーンをいかにペースを乱さずに耐え抜くかが、後半の失速を防ぐ決定的な鍵となる。レース中盤に訪れるこの試練を乗り越えた時、視界に広がる横浜港のパノラマは走った者だけが得られる最高のご褒美だ。
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