高校を英語で言うと?米英の決定的な違いと学年・履歴書の表記法

高校を英語で言うと?米英の決定的な違いと学年・履歴書の表記法について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

日本人の多くは「高校=high school」と疑わずに覚えています。しかし、イギリス出身のネイティブスピーカーに「I graduated from high school.」と伝えると、意味は通じるものの、どこかアメリカ的な言い回しとして受け取られるか、スコットランドなどの一部地域を除いて「現地の正規制度とは少しズレた表現」として認識されます。この食い違いが生じる根本的な原因は、大西洋を挟んだ両国の教育制度(学制)の構造的な違いにあります。

アメリカの標準的な教育システム(K-12)では、初等教育の小学校(Elementary School)、中等教育前半の中学校(Middle School / Junior High School)、そして中等教育後半の高校(High School)という3段階が定着しています。一般的に高校は9年生から12年生(14歳〜18歳)までの4年間を指し、この4年制組織を総称して「high school」と呼びます。

対照的に、イギリス(イングランド・ウェールズ)では「secondary schoolとの違い」が顕著に現れます。英国の公立教育では、初等教育(Primary School、5歳〜11歳)を終えると、生徒は中等教育を一括して担う「Secondary School(セカンダリー・スクール、11歳〜16歳)」に進学します。イギリスでは16歳(Year 11終了時)に義務教育の修了試験である全国統一試験「GCSE」を受験し、一旦の区切りを迎えます。その後、大学進学を希望する生徒のみが、高校最終学年に相当する2年間の高等教育課程「Sixth Form(シックス・フォーム)」や「Sixth Form College」(16歳〜18歳)へ進み、大学入学資格試験である「Aレベル」の準備に入ります。

つまり、イギリスには日本やアメリカのような独立した3〜4年制の「高校単体」という枠組みが基本的に存在しません。そのため、イギリス英語で日本の高校に最も近い概念を説明する場合、日常会話では「secondary school」、大学進学準備の段階を強調するなら「sixth form」と言い換えるのが正確な表現となります。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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