【なぜ安い?】激安スーパーマルサン衝撃の10円セールとデカ盛りの真相
スーパーマルサンの売り場に足を踏み入れると、大手スーパーでは考えられない価格設定に目を奪われます。青果売り場では新鮮な野菜が山積みされ、加工食品コーナーでは定価の半額以下を知らせるPOPが所狭しと踊ります。小売業界関係者への取材から見えてきたのは、単なる安売りではない徹底的に無駄を削ぎ落とした合理的な3つの構造です。
第1の理由は、「メーカー余剰在庫・規格外品・パッケージ変更品の現金一括スポット仕入れ」です。食品メーカーや商社が抱える決算前の余剰在庫、賞味期限が数か月後に迫った商品、あるいはパッケージリニューアルに伴い旧デザインとなった製品を、マルサンは独自のパイプを活かして大量に現金で買い取っています。メーカー側にとっては在庫リスクを即座に現金化できるメリットがあり、マルサン側は市場流通価格の3割から5割といった底値で仕入れることが可能になります。また、青果に関しては市場から規格外の不揃い野菜を直接仕入れることで、味や鮮度は同等でありながら驚異的な卸値を実現しています。
第2の理由は、「売り場作業と設備投資を極限まで削るローコストオペレーション」です。店舗に入ると一目瞭然ですが、多くの加工食品や飲料は段ボールのままカッターで開口され、パレットごと積み上げられた「段ボール陳列」が採用されています。商品を1点ずつ棚に並べ替える手間を省くことで、品出しに関わる人件費を大幅に圧縮しています。さらに、内装や什器にお金をかけず、居抜き物件を効果的に活用する戦略も固定費抑制に寄与しています。
第3の理由は、「決済手数料の削減とメディア露出を活用した広告宣伝費ゼロ戦略」です。スーパーマルサンでは長年にわたりキャッシュレス決済の導入を慎重に見極め、原則として現金決済を軸とした運用を貫いています。これにより、売上の2〜3%を占めるとされるクレジットカードや決済事業者の加盟店手数料をカットし、その分をダイレクトに販売価格へ還元しています。加えて、『ヒルナンデス!』『坂上&指原のつぶれない店』『news every.』といった全国ネットのテレビ番組で定期的に大々的な密着取材を受けるため、自社で多額のテレビCMや折り込み広告を打つ必要がなく、莫大な広告費が浮くという好循環を確立しています。