ローテーターカフとは?肩の痛みの正体と4大筋肉・五十肩との違いを解明
臨床現場やSNSのコミュニティ、知恵袋などの医療相談窓口を調査すると、「痛みを我慢して体操を続けた結果、取り返しのつかない事態になった」という切実な声が数多く見受けられます。
都内の整形外科クリニックでリハビリを続ける50代男性の手記には、典型的な落とし穴が綴られています。
「最初は服を着替えるときに肩の奥がチクッとする程度でした。『運動不足の五十肩だ』と信じ込み、ジムの懸垂マシンで肩を無理やり伸ばしたり、重いダンベルを持ち上げたりしていたのです。ところがある夜、寝返りを打った瞬間に電撃のような激痛が走り、自力で腕を水平に保つことすらできなくなりました。精密検査の結果は棘上筋の完全断裂。医師からは『断裂部に強い負荷をかけ続けたため、ちぎれたゴムのように断裂端が引っ込んでしまった』と告げられました」
また、趣味でマスターズ野球を続ける40代男性もネットの体験談で次のように述懐しています。
「ボールを投げるときだけ痛むので『投げすぎの野球肩』だと軽く見ていました。整骨院で電気をあてたりマッサージを受けたりしていましたが半年経っても治らず、専門医でMRIを撮って初めてインピンジメント症候群から不全断裂を起こしていることが判明しました。もっと早くちゃんとした診断を受けていれば、リハビリだけで復帰できたはずでした」
これらの事例が示しているのは、「痛みの自己診断」が回復への道を遠回りさせ、場合によっては手術を余儀なくさせるという冷酷な現実です。痛み止めや湿布で一時的に感覚を麻痺させても、機械的な腱の断裂や骨との衝突は1ミリも修復されていません。
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