「えぐい」の意味と語源とは?若者言葉の褒め言葉と方言の真相を解明

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実際に日常のどのような場面で「えぐい」が発せられ、周囲はどう受け止めているのか。都内の大学キャンパス、ITベンチャー企業、そしてSNSのコミュニティ観察から浮かび上がった一次証言を検証します。

ある私立大学の運動部に所属する男子学生(21)は、練習後にこう語っています。

「相手チームのエースのスライダーの曲がり幅が尋常じゃなくて、ベンチ全員で『えぐ、ありえない』と頭を抱えました。僕らにとって『えぐい』は、敬意と絶望が混ざったマックスの褒め言葉です。『すごい』じゃ軽すぎてあの一瞬の冷や汗が伝わりません」

一方、都内大手メーカーの人事部門で採用を担当する40代女性は、就職活動の面接会場での違和感を証言します。

「集団面接の雑談混じりのディスカッションで、他社のインターンシップの過酷さを『あの研修の拘束時間がえぐくて……』と漏らした学生がいました。本人は率直な苦労を伝えたかったのでしょうが、評価者である役員陣からは『言葉遣いが品位を欠く』と厳しいフィードバックが下されました」

街頭やネット上での使用実態を観測すると、当事者間では「熱狂的な共感」を生み出す接着剤として機能する半面、組織のヒエラルキーや公共の電波を介したとたん、激しい摩擦係数を生み出している実像が浮き彫りになります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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