南院の競射の現代語訳とあらすじ|道長の放った衝撃の言葉とテスト対策
定期テストや大学入学共通テストレベルの記述問題において、最も失点しやすいのが助動詞の識別と敬語の主体・客体の把握です。特に頻出する2つの重要構文を品詞分解して解説します。
①「帝・后立ち給ふべきならば」の文法解説
この文節は、道長の野心と覚悟を表す最重要フレーズです。
- 立ち(動詞・タ行四段活用「立つ」連用形):即位する、出現する。
- 給ふ(補助動詞・ハ行四段活用「給ふ」終止形):〜なさる。帝・后に対する尊敬語。
- べき(助動詞「べし」連動形):ここでは「〜はずである・当然〜する運命である」という当然・運命の意味。
- なら(助動詞・断定「なり」未然形):〜である。
- ば(接続助詞):順接仮定条件(もし〜ならば)。
②「な射そ、な射そ」の呼応の副詞
道隆が完全に動揺して発した禁止の表現です。
- な〜そ:「な+動詞連用形+そ」で「決して〜するな」という強い禁止を表す構文(※カ変・サ変は未然形に接続)。
- 射(動詞・ヤ行上一段活用「射る」連用形):矢を射る。
- テストでの問われ方:「な射そ」を現代語訳せよ、または文法的な意味を答えよという設問が定番です。「射るな」「射てはならない」と簡潔に訳します。
敬語の方向性と人物関係の整理
本文中に登場する尊敬の補助動詞「給ふ」や謙譲語「奉る」の主客関係は以下の通りです。
- 「いかでか射奉らむ」:道長が伊周(または道隆)に対してへりくだって使う謙譲語。「どうして(関白家の皆様に対して恐れ多くも)お射ちできましょうか」。
- 「色青くなりぬ」:「ぬ」は完了の助動詞「ぬ」の終止形。「青くなってしまった」という不可逆な心理的打撃を示します。
タグ:
https://starterpackmemes.com/kyoto-culture/5548619/