ちむどんどん脚本はなぜ物議を醸した?羽原大介の狙いと賛否の全貌
本作の筆を執った脚本家の羽原大介は、映画『パッチギ!』や『フラガール』で日本アカデミー賞優秀脚本賞に輝き、連続テレビ小説『マッサン』でも骨太な人間模様を鮮烈に描き出した実力派だ。羽原の真骨頂は、理屈を超えた人間の情熱や泥臭い情愛を、情け容赦なく画面に叩きつける筆力にある。
『マッサン』で見せた不屈の開拓精神と同様、本作でも主人公・暢子が料理にかける愚直なまでのエネルギーが物語を力強く牽引した。羽原作品に共通するのは、登場人物がスマートに立ち回らない点だ。失敗を重ね、周囲に迷惑をかけながらも前へ進む。その荒削りな生命力は、整然とした論理的整合性を求める現代のドラマ批評の視点からは批判の対象にもなったが、同時に観る者の感情を強く揺さぶり続けるエンジンでもあった。
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