前方後円墳はなぜ鍵穴型なのか?最新発掘で暴く起源と被葬者の真実
大阪府堺市に鎮座する大仙陵古墳(伝・仁徳天皇陵)は、墳丘長約486メートル、三重の濠を含めた総面積で世界最大級の墳墓です。エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦始皇帝陵と並び、世界三大墳墓の一つに数えられます。
2019年に「百舌鳥・古市古墳群」としてユネスコ世界文化遺産に登録された大仙陵古墳ですが、宮内庁による指定名称は「仁徳天皇陵」であるものの、考古学的には5世紀中頃から後半の築造と推定されています。記紀が伝える仁徳天皇の年代とズレがあることから、学術的には被葬者を特定せず「大仙陵古墳」または「大仙古墳」と呼ぶのが一般的です。
近年の発掘調査では、第1堤から円筒埴輪列や精巧な石製品、さらにはクジラの骨などが確認されました。膨大な土砂を運び、濠を掘り進めるために要した労働力は延べ数百万人規模と試算されます。当時のヤマト王権が強大な軍事力と渡来系技術集団を統率し、大阪湾を行き交う東アジア諸国からの使節に対して圧倒的な国力を誇示していた様子が浮かび上がります。
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